【AIという言葉に踊らされるな:現場を知る者だけが語れる「真の改革」】

最近、SNSやオンラインセミナーなどで、今後のAI活用について解説したり講義したりする方が増えています。注目を集める発信が多い一方で、私は時々、素朴な疑問を感じることがあります。

**「その方は、本当に現場でAIを活用し、お客様から喜んでいただいた経験があるのだろうか」**と。

実際の現場で成果と挫折を泥臭く積み重ねてきた方の話には、深い学びがあります。しかし、現場での実践経験がないまま、

「2030年には市場が大きく変わる」

「AIを導入しなければ企業は生き残れない」

と、必要以上に危機感をあおるだけの発信も少なくありません。

過去を振り返れば、ビッグデータやCRM(顧客管理システム)が登場した際も、「これからの企業や社会は劇的に変わる」と盛んに語られました。

もちろん、一定の成果はありました。しかし、それらが日本企業の生産性を本質的に引き上げたのかと問われれば、疑問が残ります。実際、日本の労働生産性は国際的に見ても低迷を続けているのが現実です。

私は仕事柄、日々多くの企業の経営陣と膝を突き合わせて話をしています。経営者の皆さんは、流行りの言葉に決して踊らされていません。周囲の過熱した状況を極めて冷静に見極め、**「自社にとって本当に必要なものは何か」**を深く判断しようとされています。

AIというツールを導入するだけで、企業が勝手に変わることなど絶対にあり得ません。

 どこを変えるのか(プロセスの再設計)

 何を捨てるのか(無駄な業務の廃止)

 誰が腹を括って責任を負うのか(覚悟と実行力)

最後に成果を決定づけるのは、システムではなく人間の力です。

AI時代だからこそ、企業の真の力と国力を高めていくために何が必要なのか。そして、なぜ今「人間魅力」や「現場の信用」といった人間力が問われているのか。表面的な議論に流されることなく、皆さんと共にビジネスの本質を追い求めていきたいと考えています。

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